![]() 友人が所有する珍品懐中時計 |
ジャンピングアワーだけでも珍しいですが、さらに分針(この時計では、文字盤中央にある唯一の大きな針)は、レトログラードという珍品です。
レトログラードは、この時計の場合だと、60分まで針が進むと0に戻る、いわゆる帰零すると言う構造をしています。
この写真での時刻は、10時13分4秒といったところでしょうか。
見慣れないと、時刻を読むのにまごつきそうなデザインですが、旧来の3針のアナログ時計や、
現在のデジタル時計とも違う、面白いデザインと機構です。
この懐中時計は、ギョーシェ彫りの文字盤とブルースチールの針を備えており、今でも美しい 逸品です。 1920年前後の 製造と思われます。 モダニスタ社製。 シガレロ・エクセルショワ(シガーリロス・エクセルシオ)と言う名称です。