趣味としては、写真は長らくご無沙汰で、撮るといっても、最近は、デジカメで軽くスナップ写真を撮る程度でしたが、
ここ最近、トイカメラの流行とともに、フィルムも再注目され、中古のフィルムカメラもボチボチ売れているとか、いないとか......
学生時代は部活・サークルと(当時は銀塩写真です)は結構気合いをいれていた(コンテストで賞も何度か取りました)
のですが、社会人になり、忙しくもなり、撮影旅行など行く機会も減っていき、いろいろと、こだわり写真を取るのも肩が凝る、
それに、本格的に一眼レフを持ち出すまでも無い気軽なシチュエーションもあるし、なんてことも考えつつも、
何のこだわりも無くコンパクトカメラでも良いのか?とか自問自答をしつつも.....結局、だんだん写真は撮らなくなっていきました。
まあ、趣味のウェートが、
機械式時計と
車(ミニ)に
シフトしていったのもありますが.....
そんな当時は、バブル景気のピークも過ぎつつも、その勢いがまだまだ残る’90年の前後、
高級コンパクトカメラなる、今思えば、まるで「バブルのあだ花」
「バブルの残滓」ともいえるカメラのジャンルが台頭しました。
高級コンパクトカメラは、「
ローライ 35」等、元祖的な存在があり、従来から製品として無かった訳でもありませんが、
「ローライ 35」登場時は、画期的なコンパクトと言いつつも、今とは違い、本格的マニュアル操作で敷居も高く、こだわりの傑作機
ではありましたが、現在のコンパクトのような気軽な撮影とは行かない、高級コンパクトカメラのジャンル確立と大ヒットととまでは
至っていなかった、そして、時代は進み、プログラムAE、オートフォーカスなど各種の自動化技術が出そろってきて、
気軽なコンパクトカメラの登場する中で、満を持しての登場したのが、名門 CONTAX からの高級コンパクトカメラ、
「
Tシリーズ」
とくに、 「
T2」
は、当時は珍しく、高価であった「チタンボディ」を採用(まあ、いまでもチタンは廉価ではありませんね)
高級コンパクトという、バブル期のほんの一瞬だけ大きく輝いた分野を
確立して、フラッグシップな機種となりました。
ウィンブルドンのテニス会場では、某王室の方が使っていたとか、ユーゴ内戦では、チタン製の丈夫なボディで
流れ弾を食い止め、戦場カメラマンの一命を取り留めたとか、他業種のCMで小洒落たアイテムとして良く登場したりとか、
その大ヒットぶり、同様のジャンルにおいて、
他メーカーも相次ぎ製品を発表、追従してきて、ジャンルが確立することに。
というわけで、
CONTAX T2
の購入は、真剣に考えましたが、レンズ交換の効かないコンパクトカメラ、いろんなシーンに合わせて
と考えると、コンパクトカメラでも、暗いけどつぶしの効く「ズームレンズが欲しいな」なんてことを考えて、購入には至りませんでした。
レンズの交換が出来ず、レンズ一本で気軽に撮影する小さなカメラだからこそのズームが欲しいな〜なんてね。
そして、ついに、T2 の後発、弟分的存在として、ズームレンズ搭載機種 「CONTAX Tvs」が待望の登場です。
レンズも「Tシリーズ」として、こだわりの「
カール・ツァイス」のレンズを継承、ツァイスのズームレンズのブランド
「
バリオ・ゾナー」を搭載、もう、コレは買うしか無いと、登場間もない時期に購入に踏み切りました。
で、購入に至ったみたモノの、趣味としての写真は、すでに休眠方向になりつつあり、ほどなくしてデジカメの台頭で、
結局、購入から2〜3年ほどの間でもほとんど出番も無いウチに、本棚の片隅で眠りについた 「CONTAX Tvs」
で、 「CONTAX Tvs」は、約15年(実際18年か)ほど本棚の奥底で眠っておりましたが、フィルムが絶滅寸前である一方で、
最初に述べたように、昨今、一部で再注目もされているようなことをニュースで耳にして、「へ〜」と思いつつ「CONTAX Tvs」を
本棚から引っ張り出してみたところ、さすがに直ぐには動かない.....が、電池交換をしてみれば、どうやらご存命の様子。
そんなわけで、
復活、CONTAX Tvs