ラコ   【Laco】 の時計

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ラコ スーパーデラックス

ラコ  スーパーデラックス

Laco  SuperDeluxe

ラコラ コー) は、ベンペヴェンペ)、IWCラ ンゲ&ゾーネと並び、 大戦時(WWII)にドイツ空軍のBウォッチと呼ばれるパイロット ウォッチ を手がけ、名を馳せました。  Bウォッチを生産していた当時の外箱の社名は、ラッハー&カンパニーと なっていたります。

このラコのアンティーク時計「スーパーデラックス」 は、 戦後の民生向けのモデルです。

幻の時計メーカ」と呼ばれる国内メーカーのタ カノは、戦後に民生事業へ転換、 腕時計の事業を開始するにあたり、まずラコより仕入れを行いました。 


そして、ラコのムーブメントを手本にした通称ラコ型(ラコー型)と呼ばれるムーブメントをタカノで自社製造するに到ります。
タカノが輸入し自社ムーブの手本にしたのが、まさにこのラコのスーパーデラックスです。 タカノ腕時計の直系の ご先祖と呼べるでしょう。

この時計は、手巻きの17石 Cal.522 を使用。 '60年前後の製造と思われます。
タカノの、通称「ラコ型ムーブメント」はスムーステンプを使用していますが、手本とされたラコではチラネジ付きテンプを採用 しています。  両者は素人目にもよく似ているということが判るくらいに、テンプの違いを除けば、そっくりなムーブメントです。 

この時計のケースはステンレススチールです。
輸入当時は、金張りの豪華なケースもありました。
文字盤のデザインも数種類あったようです。

文字盤は寄る年波で、かなり焼けてはおりますが、 デッ ドストックです \(^o^)/
裏蓋には当時の正規の輸入品であることを示す、 日本の税関のシールが、まだ残っています。
今となっては、この時計もタカノと同様に市場では見かけにくいものになっています。
でも、状態を問わずならば探せばあるところにはあるものです (^^;)





ラコ アンチマグネティック レクタンギュラー

ラコ  アンチマグネティック  レクタンギュラー

Laco  AntiMagnetic  Rectangler

ラコラコー)は1924 年に設立された ドイツのメーカーです。 比較的新しいメーカーなんですね。
現行品は軍用のBウォッチの復刻版以外は輸入されていないのか、国内ではあまり見かけません!?が、今でも幅広いラインナップで健在の メーカーです。

この時計は、戦後(WWII)のモデルと思われますが製造年は、おそらく’40年代かな。

文字盤には アンチマグネティックとあり ますので、耐磁仕様となっているようです。
角形(レクタンギュラー)の腕時計で、アンチマグネティック仕様の腕時計って、ラコに限らず、アンティークでも現行品でも結構、珍しいような気が しますが、どうだろう?!。

手巻きの17石、最近では 珍しくなってしまった レクタンギュラーのムーブメントを採用、3方向で調整済みと記載されています。 どこかのエボーシュメーカー製と思われますが.... まさかラコのオリジナルなんてことは無いかな?

と思いきや、ムーブメント は、ラコの傘下にあるドイツのムーブメントメーカーのDurowe(ドゥローヴェ)製。
実質的に自社製のレクタンギュラームーブメントですから、如何にも機械式の全盛期らしですね。
Duroweの角形ムーブメントは、Cal.550、Cal.580とありますが、本ムーブメントも構造は、この系譜にそっ くりです。 テンプが色違いなので、おそらくは、テンプに耐磁の素材を用いていると思われます。

そいうえば、角形ムーブメ ントって設計・製造が難しいのか?、高コストのためか?、現行の ラインナップ ではどこのメーカーでもほとんど見かけませんよね。
テンプはチラネジ付き。 テンシンの軸受け用ルビーには、キフショック等の耐ショック機構が見受けられないので、耐ショック 機構が普及する以前に 制作された時計と考えられます。

ラコは、そんな自社製の角 形ムーブメントを搭載ですから、如何にも機械式の全盛期らしい仕様ですね。

ケースは14金張り、 厚さ20ミクロン。

この時計もデッドストック の一品です  \(^o^)/
こちらは、前出のラコ・スーパデラックスと違いデッドストックの名に恥じない綺麗な内外装(とくに、文字盤は運良くムラ無く 綺麗な焼け方をしています)を 維持しております。

P.S.
耐磁時計と言えば、'07年のバーゼルフェアでは、ロレックスの 耐磁時計「ミルガウス」が復刻しましたね。 秒針のデザ インや、カラーリングが「ちょっと 派手」で「仕事で使う時計」っぽくはなさそうですが、イイですね〜。 強い磁界にさらされる様な職場ではありませんが(ま あ、電磁波は、普通の人よりは学 生時代から浴びまくりですが)、なんか「エンジニア向け」とかの機能・スペックに弱いんですよね〜。 是非とも普段使いの耐 磁時計としてゲットしたい です。 常々、欲しいと感じているIWCのインジュニアとどちらを選ぶか、非常に悩みどころですね(追伸:結局、ミルガウス を選びました)。

もう一つ余談ですが、最 近、 パテック・フィリップのアンティークのカラトラバ Ref.2451 は、実は耐磁時計という情報を見ました。 確かに、インナーケースを採用しており、そのインナーケースも、見た目が軟鉄製と 思われますが.... どうなんでしょう?

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