ロレックス デイト・ジャス ト ティファニー Wネーム
TIFFANY&CO. by ROLEX DATEJUST Ref.16013
| この時計は、米国を代表する宝飾メーカー
であるティファニー と、人気・知名度と実用性抜群のロ
レックスのコラボレートです。 この ようなブランド名が
２社記載されるような品は通称、Ｗネーム（ダブルネー
ム）と呼ばれます。 ロレックスは、その人気や知名度という点ならば、「時計の三大ブランド」に入れら れたりもしますね（まあ、これも見方によりけりですけどね....） ティファニーのＷネームといえば、昨今はロレックスばかりが（良くも悪くも....）注目されますが、ロ レックス以外の時計メーカーとのＷネームの 腕時計としては、パテック・フィリップ、バセロ ン・コンスタンチンなどの超一流メーカーを 初めとして、 ロンジン、オメガ、ミドー、ユニバーサル・ジュネーブ、 ボーム＆メルシー、モバード、ポール・ボーレ等のアンティークウォッチにも、ティファニーとのＷネームを見 受けることができます。そのラインナップは実に 多彩です。 |
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ちなみに、ロレックスのダブルネームはティファニーとのコラボレートが有名ですが、面白いところでは、ドミノピザやパンナム 航空、DIXIE社といった 企業とのダブルネームといったモノもあります。 企業のロゴ入りは記念品として贈答に使われたようです。 ドミノピザのダブルネームは、ドミノピザにて実績をあげた従業員へ の記念品として 贈呈されたと言われています、また、DIXIE社のダブルネームは、その文字盤には、「10年無事故運転」とはっきり何を記 念したか記載された文字盤となっていたりします。
余談ですが、記念といえば、正確な意味でのダブルネームではありませんが、 イートンデパートでは勤続２５周年を記念して腕時計を贈呈するということがあったそうです。ロレックス・センチュリー・クラ ブと呼ばれるその腕時計は、 その名の通り、 文字盤に CENTURYCLUB 1/4 と文字盤のインデックスに刻まれていました。。
ところで、パンナムのダブルネームって、何の記念？だったのでしょうかね？ 従業員へのなんらかの表彰用だったのでしょうか ね？
ティファニーの時計に話を戻しますが、ティファニーは宝飾メーカーではありますが、懐中時計全盛期の時代から、時計には注力 をしており、かつてはスイスに 自社工房を構えたりしていたこもとありました、また、1851年にはパテック・フィリップとの提携が行われております。 懐中時計以外にも、キャリッジ・クロック等も手がけておりました（割と廉価で、がんばって探せば今も見つかりますよね。 欲しいな〜）
ティファニーの懐中時計の作品としては、ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダー、 ウルトラスリム等のコンプリケーションモデルやスプリットセコンド付きクロノグラフ等、そしてパテック・フィリップの最高傑 作の一つである 「グレーブス・ウォッチ」の受注販売を手がけたりしており、数多くの「機械式懐中時計の傑作品」を世に残しています。
また、腕時計のアンティークでは、Ｗネームでは無い通常のティファニーのモデルにおいても、IWC等 の当代一流のメーカーがティファニーの腕時計の製造を担当していたりしました。
ティファニーは、近年クォーツを主力としていた時期もありましたが、パテック・フィリップとのパートナー１５０周年を記念し て、パテック・フィリップとの Ｗネーム年次カレンダーモデルを発表したり、 機械式を中心としたマークラインを発表したりと、２１世紀に入り、名門としてティファニーは本気を見せていますね。
この腕時計のような、ティファニーとロレックスの組み合わせＷネームは、クリスマス時期の限定品として、 ’９０年代前半ごろまで販売されていて、、ティファニーの ニューヨーク本店をはじめ、米国にある直営ブティックにて店頭で購入することが可能でした。
このティファニーとのＷネームの腕時計は、ロレックス Ref.16013 、'87年製です。
現行品のデイトジャスト・コンビ・シャンパンダイヤルに良く似ていますが、そのリファレ ンスからもわかるとおり 古いタイプです。 ダイヤルは、T夜光仕様です。
デイトジャストの コンビ・シャンパンダイヤルのモデルは、ロレックスの代表的モデルとして、バ ブル期には最大の人気機種として君臨、「これが最強モテ時計」などと持てはやされてい まして（笑）、通称、ロレコンの愛称で呼ばれていたこともあります。 そのロレックス・デイト・ジャスト・コンビ・シャンパ ンダイヤルをベースとした Ｗネームが本時計です。
ムーブメントはCal.3035（テンプを支えるブリッジが片側１本、ハイビート仕様）、自動巻、クイック チェンジ、ハック機構付き。 クロノメータ規格です。
比較的新しい腕時計なので、いまどきの定番的であるハイビートやハック機構等を一通り備えた極めてベーシックなムーブメント ですね。 そういえば、 古い時計 ってハック機構が無いのが普通なので、無いのに慣れるとハック機構って逆に鬱陶しく感じたりしますね。
風防は古いタイプのロレックスにある特徴でもある、厚みのあるアクリル製。
まあ、デイトジャストは、この一世代前のモデルであるRef.1601にてデザインとしては、ほぼ完成されており、何れの世 代の新旧モデルとも見た目の 差違はほとんど感じることのない訳でして、 ロングセラーの定番モデルとなっていますね。 6桁リファレンスとなってからは、ケースのデザインが変化したり、世間の デカ厚の流れに 合わせ、大きいケースを採用したデイトジャスト２も登場しており、定番モデルといいつつも、その進化は止まりません。
しかし、ロングセラーの変化の少ない定番モデルと言えども、この時計にあるような、ダイヤル上の「アップライトの"細い"装 飾のないシンプルな バーインデックス」と 「５分単位で区切られているデザインのアウターサークル」の組み合わせ等は、最近のモデルでは見かけにくい特徴と なっていたりして、新旧モデル間 にもダイヤルのデザインの微少な変化があり、ロレックスのトレンドの変化 を見受けることが出来ます.... が、とにかくデイトジャストのダイヤルデザインの種類は、アンティーク・現行ともに驚くほど豊富であり、 それがデイト・ジャストの魅力の一つではないでしょうか。
今でこそ「他の腕時計」へ浮気をして、この時計の利用頻度はぐっと下がっておりますが、かつては、ガンガンぶつけて、ガリガ リ擦れて （これはヤバイですね）、ジャブジャブ水に浸かること１０年弱、その間に故障することもなく、 １週間で＋３秒程度のクォーツにも迫る高い精度を維持し続けました。
私の所有する腕時計の中では、もっとも酷使して長期間かつ連続して使用しつづけた、それでいて全然トラブルなんて無い 腕時計です。
まさに、ROLEXの「実用性」と「堅牢性」を認識させられた一品です。
P.S.
そういえば、この時計の購入時もそうでしたが、以前は「ティファニーのダブルネーム」なんて言っても「ことさら」それが強調 されて、 珍重されたりしていませんでしたよね、というか極々一部の 人を除けば、誰からも注目はされていなかったという感じかな.... 日本の某自動車会社の役員さんの昔話で（アメリカ本格進出にむけての）、ニューヨークの駐在時に記念で、普通に店頭で購入し たなんて話も ありますしね。
という訳で、かつては、ニューヨーク等の米国のティファニー直営ブティックに行けば、デイト・ジャストに限らずロレックスの 各種モデルの「ダブルネーム」 を数に限りがあるとはいえ、普通に買えていた訳ですが....
物欲系雑誌でＷネームを紹介し煽った為か？、ティファニーにて（ロゴ入りの）取扱中止となった影響か？、'90年代中ごろよ り大ブレイクして尋常ではない プレミアがついたりして現在にいたってますね。 その人気ぶりに当て込んで、ティファニーのロゴだけを後から書き足した 「ティファニーのダブルネームとしては偽物、だけど、 いちおうロレックスとしては本物 orz 」も大量に出回りました。
巧みな偽造により、現在では、ティファニーとロレックスのＷネームは「怖くて手が出せないロレックス」の代表選手のように なってしまいました。 残念なことです。
ロレックス オイスター デイト 手巻き
ROLEX OYSTER DATE Ref.6694
ロレックス・オイスターデイト、Ref.6694、
ボーイズサイズの ベーシックな腕時計です。ムーブメントは、Cal.1210、手巻きです。
ボーズサイズとは言いましたけど、デイトジャストと比べての相対的な意味で、手巻きのオイスターデイトのラインナップにおいては、Ref6694がメンズサイズで、実は、Ref.6466がボーイズサイズという形で展開をされています。
Ref.6694は、ケースサイズ34mm径と、今となっては小ぶりですが、ボーイズサイズのRef.6466は、30mm径とさらに小ぶりです、とは言え、アンティーク・ヴィンテージウォッチの世界では、30mm径辺りから、普通にメンズサイズですから、Ref.6694でも、十分に大きなサイズと言えますね。
これは、クロノメータ規格ではなく、文字盤には PRECISION と書かれています。厚みのあるアクリル製風防を採用。 T夜光仕様（文字盤はリダンと思われるので針のみです）。
カレンダーは、’６０年代頃のモデルによく見られる、日付の文字色が「赤・黒」交互に入れ替わる タイプです。
ユニークダイヤル風のダイヤルデザインが気に入って購入しました。
購入時は、ブルーの革製ブレスが付いてきていましたが （これは これでポップな感じがして結構ですが）、今は御覧の通りのステンレスの「エクステンションブレス」に替えてみました（よ り、クラシカルな感じになって、 ちょっと、 ご満悦、このエクステンションブレスも秀逸ですね、本家ロレックスで復活しないかな〜）
ダイヤルは、オリジナルではなくユニークダイヤル風にリダンされていると思われます（手巻きのオイスターデイトでは、ロレックス純正ダイヤルの ラインナップには、ユニークダイヤルは存在しないはずなので（とは言え海外では多数見かける）、これは、いわゆる「カスタム・リダン」と呼ばれるものと推測）。
リダンは賛否両論に分かれていますが、メーカーのラインナップに実在する「希少モデル」で、そのオリジナル性が、特に重 要視されるような物 でもない限り、つまり、多量に出回っている普通の普及品の文字盤に対するオリジナルなカスタム・リダンについては、私は 「まあ、許せるかな」と思いました。
それと、リダンは、時計の楽しみ方の一つ（この時計のように、本来は存在しない面白い デザイン を特注するの も楽しい）であり、また、実用品として長期間にわたって愛用し続ける中での必要性のあるメンテナンスの一部である（あま りに、傷みの激しいダイヤルでは 見るに忍びないので修復 した方が良さそうだし）と考えていますし、本来のリダンとはそういう ものなはずです。
しかし、最近は本物の「沢山ある普通のロレックス」をベースにして、別の「実在する希少モデル」に「そっくり」や「よく 似せた」リダンをすることで 限りなく偽物に近い、ないしは、偽物と断言してもはばからない、明らかに「レアものの注目に当て込んだ偽物」、 故意に作られたであろう希少モデルの模造品を「本物のロレックスです」 と言って、心ない人たちが「個人で楽しむ範疇」を逸脱して、販売し たりする現状や（たしかにベースとなる時計本体は本物のロレックスだったかもしれないけど....改造されて偽造された 真っ赤な偽物....）、 リダンも含めた”奇妙な変造行為” に伴い、正規のオーバーホールを受けられなくなる、本来持っていた「時計の価値そのものすら失いかねない」等のリスク・ デメリットを考えると、 リダン「絶対反対派」の方が正論なのかな....
最近、リダンという行為が偽物やそれに類する物を作るための口実として使われて、リダンが「悪いこと」「怪しい偽造・変 造＝リダン」のようなイメージが ことさら強くなった気がします....非常に残念なことです。
一方、リダンという言葉のイメージが悪くなりすぎたのか、奇妙な変造・偽物に対してカ スタムや リフォーム（家じゃあるまいし....）なんて 「都合のいい」言葉を使っている人たちもいたりしてますね....なんだかな〜
いや、正直にその旨を、買う人たちに説明して、買う側に対して十分にデメリットを理解させて、買う側も、それを納得の上 で、かつ妥当な価格ならば 問題も少ないと思うのですが.....あまり時計に詳しくない人たちには、どこまでデメリットの「それが」理解されてい るものやら....心配です。
ボーズサイズとは言いましたけど、デイトジャストと比べての相対的な意味で、手巻きのオイスターデイトのラインナップにおいては、Ref6694がメンズサイズで、実は、Ref.6466がボーイズサイズという形で展開をされています。
Ref.6694は、ケースサイズ34mm径と、今となっては小ぶりですが、ボーイズサイズのRef.6466は、30mm径とさらに小ぶりです、とは言え、アンティーク・ヴィンテージウォッチの世界では、30mm径辺りから、普通にメンズサイズですから、Ref.6694でも、十分に大きなサイズと言えますね。
これは、クロノメータ規格ではなく、文字盤には PRECISION と書かれています。厚みのあるアクリル製風防を採用。 T夜光仕様（文字盤はリダンと思われるので針のみです）。
カレンダーは、’６０年代頃のモデルによく見られる、日付の文字色が「赤・黒」交互に入れ替わる タイプです。
ユニークダイヤル風のダイヤルデザインが気に入って購入しました。
購入時は、ブルーの革製ブレスが付いてきていましたが （これは これでポップな感じがして結構ですが）、今は御覧の通りのステンレスの「エクステンションブレス」に替えてみました（よ り、クラシカルな感じになって、 ちょっと、 ご満悦、このエクステンションブレスも秀逸ですね、本家ロレックスで復活しないかな〜）
ダイヤルは、オリジナルではなくユニークダイヤル風にリダンされていると思われます（手巻きのオイスターデイトでは、ロレックス純正ダイヤルの ラインナップには、ユニークダイヤルは存在しないはずなので（とは言え海外では多数見かける）、これは、いわゆる「カスタム・リダン」と呼ばれるものと推測）。
リダンは賛否両論に分かれていますが、メーカーのラインナップに実在する「希少モデル」で、そのオリジナル性が、特に重 要視されるような物 でもない限り、つまり、多量に出回っている普通の普及品の文字盤に対するオリジナルなカスタム・リダンについては、私は 「まあ、許せるかな」と思いました。
それと、リダンは、時計の楽しみ方の一つ（この時計のように、本来は存在しない面白い デザイン を特注するの も楽しい）であり、また、実用品として長期間にわたって愛用し続ける中での必要性のあるメンテナンスの一部である（あま りに、傷みの激しいダイヤルでは 見るに忍びないので修復 した方が良さそうだし）と考えていますし、本来のリダンとはそういう ものなはずです。
しかし、最近は本物の「沢山ある普通のロレックス」をベースにして、別の「実在する希少モデル」に「そっくり」や「よく 似せた」リダンをすることで 限りなく偽物に近い、ないしは、偽物と断言してもはばからない、明らかに「レアものの注目に当て込んだ偽物」、 故意に作られたであろう希少モデルの模造品を「本物のロレックスです」 と言って、心ない人たちが「個人で楽しむ範疇」を逸脱して、販売し たりする現状や（たしかにベースとなる時計本体は本物のロレックスだったかもしれないけど....改造されて偽造された 真っ赤な偽物....）、 リダンも含めた”奇妙な変造行為” に伴い、正規のオーバーホールを受けられなくなる、本来持っていた「時計の価値そのものすら失いかねない」等のリスク・ デメリットを考えると、 リダン「絶対反対派」の方が正論なのかな....
最近、リダンという行為が偽物やそれに類する物を作るための口実として使われて、リダンが「悪いこと」「怪しい偽造・変 造＝リダン」のようなイメージが ことさら強くなった気がします....非常に残念なことです。
一方、リダンという言葉のイメージが悪くなりすぎたのか、奇妙な変造・偽物に対してカ スタムや リフォーム（家じゃあるまいし....）なんて 「都合のいい」言葉を使っている人たちもいたりしてますね....なんだかな〜
いや、正直にその旨を、買う人たちに説明して、買う側に対して十分にデメリットを理解させて、買う側も、それを納得の上 で、かつ妥当な価格ならば 問題も少ないと思うのですが.....あまり時計に詳しくない人たちには、どこまでデメリットの「それが」理解されてい るものやら....心配です。
ロレックス GMTマスター
ROLEX GMT-MASTER Ref.1675
'60年ごろ製造のロレックス・GMTマスター
初期のRef.1675。 ミニ針です。
ムーブメントは、Cal.1565。 自動巻のクロノメータです。
アクリル風防、T夜光仕様。
GMTマスターは、かつてパ ンナム航空のオフィシャルな腕時計として、パンナムのパイロットたちに採用されており、ロレックスの広告にも頻 繁に登場していました。
また、NASAにて公式に採用されている腕時計としては、オメガのスピード マスターはよく知られている中において、ＧＭＴマスターは宇宙飛行士の私物として宇宙飛行の際に携行される事例があったり、 音速を超えたパイロットとして 有名な、チャッ ク・イェーガーが愛用していたとか、何かと空や宇宙に縁がある 腕時計だったりします。
Ref.1675は、ＧＭＴマスターの２代目モデルになります。 初代のRef.6542では、２４時間針(GMT針)の先 端の三角形が現行と比べて 小さいのが特徴でしたが、このＧＭＴマスター Ref.1675 も同様に小さいのが特徴です。通称「ミニ 針」と 呼ばれています。 Ref.1675からは、リューズガードが装備されましたが、これはその頃の中でも最初期のモデルと考え られます。
このGMTマスターのリューズガードは、 同じリファレンスである Ref.1675 の後々に生産されたモデルや、GMTマスターとしては最終生産となったRef.16700等や後継のＧＭTマスター�兇箸い� たモデルに見られる、肉厚で 角張った台形に近い形ではなく、 より薄く繊細で、滑らかな曲線を持つリューズガードとなっています。
よりベストなリューズガードの形状を求めて、いろいろと試行錯誤を 繰り返した中で出てきたプロトタイプ的なデザインなのでしょうね。 サブマリーナの最初期のモデルにも同様な「変わり種」リューズガードを見受けることが可能で、そちらの方は通称「トンガリ」 と呼ばれたりしています。
ケース側面から眺めると、リューズガードは、先端に行くほど薄くなっていき鋭利になり、尖ってくることが判ります。 また、 正面からの見た目・ デザインは、現行の角張った重厚なデザインとはひと味違う繊細なものとなっています。この、デザインのリューズガードは、通 称「ヒラメ」リューズガード なんて呼ばれ方をされています（ 個人的には正面からの角の無い見た目から「撫で肩」リューズガードと 呼びたい....）１２時や６時方向の側面を斜めに見ると、そのリューズガードの繊細かつ微妙な曲線は、特に「美しく」見え ます。 現行のスポーツ系ロレックスの「ゴツイ」リューズガードには見受けられない特徴ですね。
登場したての最初期の、Ref.1675 には、先に挙げた「ミニ針」と「撫で肩リューズガード」以外にも特徴がもう一点みられることがあります。 この時計には残念 ながら搭載されていませんが、 Ref.6542 と同様に、ダイヤルにサークルラインがありミラー（鏡面）仕様となっているものがあります。 いずれの３点の特徴も、Ref.1675 の初期にしか見ることができない特徴であり、試行錯誤の中、モデルチェンジをして進化して行く過程の中で、ほんの一時期だけ 見られる、 レアなポイントかと。
このGMTマスターのブレスは、側面がリベット打ちされている、通称「リベットブレス」と呼ばれるもの。 現 行品では、もう見られない アンティーク・ロレックスの特徴の一つです。
ROLEX US の刻印と、当時、製造をロレックスから請け負っていたC&I社の刻印と、数字が２桁刻印されています（Ｃ＆Ｉの刻印 は、＆が百合の花のアイコンです）。 このタイプのブレスはアメリカ製の為に、通称でＵＳブレスとも呼ばれることもありま す。
また、リベットブレスは、この、アメリカ製だけでなく、スイス製のリベットブレスも当時は生産されており、両者は、 バックルの形状・デザイン等の違いが特徴としてあげられます。
P.S.
前出の DATEJUST・TIFANNY&CO. を オーバーホールに出したら、あまりにピカピカの新品な仕上がりに、使うのが 「もったいなく」なってしまい、日常はこちらを使うことが一時的に多くなりましたが....齢４０年以上にもなる時計ですか らあまり酷使もできません。 普段使い用に、現行品も欲しいですね〜
ついでに、GMTマスター関連の小ネタですが、ロレックスのディフュージョン・ブランドである チュードルの、かつての ラインナップには、クロノグラフやダイバーズで本家ロレックスにある主要製品を意識した製品展開をしていましたが、GMT針 を要する時計、ロレックスの GMTマスター、エクスプローラ2に 該当する腕時計は、チュードルではラインナップが在りませんでした（ＧＭＴ針がある場合は、汎用性の高い廉価なエボーシュで は製造が難しかった、 ＧＭＴ機能がある汎用エボーシュが無かったからでしょうか？）
そのかわりと言っては変ですが、 本家にはない、アラーム腕時計「アドバイザー」がチュードルではラインナップをされていましたね。
ムーブメントは、Cal.1565。 自動巻のクロノメータです。
アクリル風防、T夜光仕様。
GMTマスターは、かつてパ ンナム航空のオフィシャルな腕時計として、パンナムのパイロットたちに採用されており、ロレックスの広告にも頻 繁に登場していました。
また、NASAにて公式に採用されている腕時計としては、オメガのスピード マスターはよく知られている中において、ＧＭＴマスターは宇宙飛行士の私物として宇宙飛行の際に携行される事例があったり、 音速を超えたパイロットとして 有名な、チャッ ク・イェーガーが愛用していたとか、何かと空や宇宙に縁がある 腕時計だったりします。
Ref.1675は、ＧＭＴマスターの２代目モデルになります。 初代のRef.6542では、２４時間針(GMT針)の先 端の三角形が現行と比べて 小さいのが特徴でしたが、このＧＭＴマスター Ref.1675 も同様に小さいのが特徴です。通称「ミニ 針」と 呼ばれています。 Ref.1675からは、リューズガードが装備されましたが、これはその頃の中でも最初期のモデルと考え られます。
このGMTマスターのリューズガードは、 同じリファレンスである Ref.1675 の後々に生産されたモデルや、GMTマスターとしては最終生産となったRef.16700等や後継のＧＭTマスター�兇箸い� たモデルに見られる、肉厚で 角張った台形に近い形ではなく、 より薄く繊細で、滑らかな曲線を持つリューズガードとなっています。
よりベストなリューズガードの形状を求めて、いろいろと試行錯誤を 繰り返した中で出てきたプロトタイプ的なデザインなのでしょうね。 サブマリーナの最初期のモデルにも同様な「変わり種」リューズガードを見受けることが可能で、そちらの方は通称「トンガリ」 と呼ばれたりしています。
ケース側面から眺めると、リューズガードは、先端に行くほど薄くなっていき鋭利になり、尖ってくることが判ります。 また、 正面からの見た目・ デザインは、現行の角張った重厚なデザインとはひと味違う繊細なものとなっています。この、デザインのリューズガードは、通 称「ヒラメ」リューズガード なんて呼ばれ方をされています（ 個人的には正面からの角の無い見た目から「撫で肩」リューズガードと 呼びたい....）１２時や６時方向の側面を斜めに見ると、そのリューズガードの繊細かつ微妙な曲線は、特に「美しく」見え ます。 現行のスポーツ系ロレックスの「ゴツイ」リューズガードには見受けられない特徴ですね。
登場したての最初期の、Ref.1675 には、先に挙げた「ミニ針」と「撫で肩リューズガード」以外にも特徴がもう一点みられることがあります。 この時計には残念 ながら搭載されていませんが、 Ref.6542 と同様に、ダイヤルにサークルラインがありミラー（鏡面）仕様となっているものがあります。 いずれの３点の特徴も、Ref.1675 の初期にしか見ることができない特徴であり、試行錯誤の中、モデルチェンジをして進化して行く過程の中で、ほんの一時期だけ 見られる、 レアなポイントかと。
このGMTマスターのブレスは、側面がリベット打ちされている、通称「リベットブレス」と呼ばれるもの。 現 行品では、もう見られない アンティーク・ロレックスの特徴の一つです。
ROLEX US の刻印と、当時、製造をロレックスから請け負っていたC&I社の刻印と、数字が２桁刻印されています（Ｃ＆Ｉの刻印 は、＆が百合の花のアイコンです）。 このタイプのブレスはアメリカ製の為に、通称でＵＳブレスとも呼ばれることもありま す。
また、リベットブレスは、この、アメリカ製だけでなく、スイス製のリベットブレスも当時は生産されており、両者は、 バックルの形状・デザイン等の違いが特徴としてあげられます。
P.S.
前出の DATEJUST・TIFANNY&CO. を オーバーホールに出したら、あまりにピカピカの新品な仕上がりに、使うのが 「もったいなく」なってしまい、日常はこちらを使うことが一時的に多くなりましたが....齢４０年以上にもなる時計ですか らあまり酷使もできません。 普段使い用に、現行品も欲しいですね〜
ついでに、GMTマスター関連の小ネタですが、ロレックスのディフュージョン・ブランドである チュードルの、かつての ラインナップには、クロノグラフやダイバーズで本家ロレックスにある主要製品を意識した製品展開をしていましたが、GMT針 を要する時計、ロレックスの GMTマスター、エクスプローラ2に 該当する腕時計は、チュードルではラインナップが在りませんでした（ＧＭＴ針がある場合は、汎用性の高い廉価なエボーシュで は製造が難しかった、 ＧＭＴ機能がある汎用エボーシュが無かったからでしょうか？）
そのかわりと言っては変ですが、 本家にはない、アラーム腕時計「アドバイザー」がチュードルではラインナップをされていましたね。
ロレックス オイス ター パーペチュアル バブルバック
BubbleBack by ROLEX OYSTER PERPETUAL Ref.3131
| ロレックスの代表的なア
ンティークウォッチ、 バブルバックです。
アンティークのロレックスは、「バブ ルバックに始まり、バブルバックに終わる」 と言わしめるほど、アンティークウォッチの中では、バブルバックの人気は高く、その豊富な文字盤デザイン、 針のデザインの種類多さから、コレクションの やりがいがある モデルです。 バブルバックという呼び名がすっかり、お馴染みになり定着していますが、バブルバックという名前は、実はそ の外観からの愛称であり、本来は オイスターパーペチュアルが正式な 名前です。 |
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腕時計の自動巻機構に早くから着目していたロレックスですが、 開発当初は手巻きのムーブメントに自動巻機構・ローターを追加搭載 したので、 その分だけムーブメントの厚みが増すことになりましたが、ケースは手巻きのままの設計で、ムーブメントの厚みが増した分は裏 蓋を膨らますことで 対応した結果、泡のように膨らんだ裏蓋のデザインが生まれました。
側面から眺めたときの、膨らみのある独特の外観・デザインは、発売当時、たいへん好評を得たそうで、 後にバブルバックという愛称で呼ばれるようになり、今日に到ります。 また、イタリアではオベット（小さな卵）、フランスではボンブ（砲弾またはドーム形状の意）、日本ではダルマ（達磨）と、 バブルバックは各国の愛称でも親しまれています。
バブルバックは、自動巻機構を納めるためのスペースを確保の為に裏蓋を膨らますという、いわば「新機構のための過度期のデザ イン」というのが本来の 登場理由だったと考えられますが、結果的には’６０年代初頭あたりまで、 マイナーチェンジを繰り返しながら（最終期に至ると、その裏蓋の膨らみも減り、いわゆる、セミバブルと呼ばれる形状に変 化）、実に ２０年以上に渡り生産され続けたロングセラーとなりました。 よほど、そのデザインのウケが良かったものと推察されますね。
案外、バブルバックの裏蓋を膨らます手法は過度期的なデザインというだけではなく、実は、斬新さを狙ったデザインだったかも しれませんね。 ロレックス恐るべし。
'50年代中ごろをピークとして、後に生産が終了したバブルバックでありますが、'78年に「VOGUE」 誌にて、ア ンディー・ウォーホルがバブルバックを付けて登場した写真が表紙を飾り、注目を集めました（アンディー・ウォー ホル自身も、相当なバブルバック のコレクターとして知られており、その膨大なコレクションは、故人となった後にも、オークションに出品されるなどで、度々、 話題になることも）。
一斉を風靡したロレックス・バブルバックは、生産終了の後、今度は「アンティーク・ウォッチ」 として、再び世間の脚光を浴びることになり現在にいたります。
このバブルバック Ref.3131 は、'47〜'48年ごろの製造です。
ムーブメントは、Cal.NA 9,3/4 HUNTER の5世代目で、自動巻のクロノメーター規格。
実は、ロレックスはクロノメータ規格を腕時計に導入したパイオニアでもあります。
昔は、クロノメーターの認定を受けると個々の時計に歩度証明書が発行されており、付属品として付いてきていましたが、 現在は簡略化されてクロノメータ・タグ（赤いタグ）が付属するようになっています。
この時計の、ムーブメントの自動巻のローターは、両方向に回転しますが、ゼンマイは片方向のみにローターが回った時に巻き上 げる片巻式で、 自動巻き登場当時の過渡期に見られる方式です。
このバブルバック のケースは１４Ｋ。 ピンクゴールド（ロレックスだと、ローズゴールドと言う方がしっくり来るかな）の無垢、３ピース構造のケース です。 小っさくて丸こっい愛嬌のある形が非常に魅力的です。ケースのエッジも比較的しっかりしており、ホールマークもちゃんと残っています。
リューズはスモールクラウンタイプで、ROLEX OYSTERと言う記述と、 "□"の中に"マイナス"の記号が入っているタイプのもので、'50年代後半以降で使われた保守用のリューズになっていま す。
文字盤はシンプルにまとめられた上品な顔立ち。
１２，３，６，９の飛び数字とくさび形のアップライトインデックスから構成されています。 ３と９が横に寝ているデザインの ダイヤルは、 通称「
ちなみに、文字盤のクロノメータの表記は、バブルバック初期のころはフランス語が主だったようですが、４・５ 世代あたりのムーブメントを 搭載する頃になると英語表記が主になっているようです。 この時計の表記も英語表記です。
分針・時針は、ニードルと呼んでもいいほどに細いリーフハンドで、ケースと同素材、秒針はブルースチールの美しい仕上げと なっています。
尾錠はロレックスの王冠マークがデザインされた、ロレックスのアンティークーものが付いています。
時計メーカーとしては後発であったロレックスが、実用的で完成度の高い高級メーカーとしての地位へ到達せんが為に試行錯誤を 繰り返していた'30年から'40年当時は、今と比べ、文字盤、ケース、針、ムーブメント、デザインの種別が実に多彩であり まして、それが アンティーク・ロレックス、バブルバックの大きな 魅力となっています。
現行のロレックスの主要モデルの特徴である、オイスターケース（防水）、パー ペチュアル（ 自動巻）、クロノメータ（精度）の３大機構が出そろったのも、このバブルバックからなので、現行のロレックスの直系のご先祖 様は バブルバックともいえますね。
ロレックスのアンティークといえば、バブルバックでして、長いこと憧れの時計でしたが、ようやく手にすることが出来ました (^o^)
いっときの、バブル経済時の、まさにバブルな価格ははじけて、最近は手に入れやすくなりウレシイかぎりです（本当の意味で、 人気が高いレアな文字盤のもの は高価格ですけど、それでも、 ずいぶんと入手しやすくなりましたね）。
ロレックス コスモグラ フ デイトナ
ROLEX COSMOGRAPH DAYTONA Ref.6263
常に高い人気のロレックスの中において、さらに巷で人気沸騰中
のコスモグラフ・ デイトナの自動巻モデル
（Ref．16520やRef．116520）も「それなりに良いデザイン」を していますし、決して嫌いでは
ありませんが （いや、むしろ欲しいぐらいですが）、やはり、私にとってのコスモグラフ・デイトナは手巻きの
デイトナです。
中古のデイトナならば、質屋の片隅で埃をかぶって、２０万円で「余裕のお釣り」が来た時代が懐かしい（消費税なんてものも無 かったしね....）当時、 中学生だった私にとっては、このデイトナは「抜群にカッコイイ」 羨望の腕時計でした。
あれから、いく歳月。 生産終了後の手巻きのデイトナは、とんでもなく価格は暴騰してしまいましたが、ようやく手にすること が出来ました。
このデイトナ Ref.6263 は'74年製です。 タキメーターを搭載した、プラスチックのベゼルを搭載したモデルの最終生産型です。 自動巻化が図られて以降、プラスチッ クのベゼルはラインナップから 消えてしまいましたね、残念です。
デイトナのムーブメントは、手巻きのクロノグラフムーブメントにおいて、傑作として名高いバルジューのエボーシュをベースと したCal.727。 コラム（ピラー）ホイール式のクロノグラフです。
クロノグラフの操作性って、普段あまり気にとめませんが、いざ、コラムホイール式とカム式を比べると、その操作性は多分に主 観的ですが、やはりコラム式が スマートな感じがしますね。
カム式のプッシュボタンの操作は「ガツン」といった感じで微妙に荒削りで粗雑感を感じてしまいます。 でも、カム式は、はっ きりと「これから稼働します」 といった感じがして、決して、カム式が嫌いと言うわけではないのですが(笑)
デイトナのダイヤルは、ツートンカラーのシンプルながらもバランスの良いデザイン、そしてタキメータはダイヤル内ではなくベ ゼルへ配置、また Ref.6265等においては無垢の金属にタキメータを刻み込むというモダンなデザインも採用されています。
いずれも、現在においても十分に通じる秀逸なデザインであるということは、現行の他の時計のデザインにも類似点かあることか らもわかりますね。
もっとも デイトナの、その中身の良さも、秀逸なデザインも、生産されて いた当時は、あまり理解されず、「デイトナは、鳴かず飛ばずの不人気モデル」、まあ、普通の三針ではなくクロノグラフといっ た「特殊な時計」という事情も あるでしょう が...いざ生産が中止されると急に脚光を浴びてしまい価格は暴騰....もっとも、 現在の価格上昇は、デイトナの中身の良さや、秀でたデザインが「あらためて理解」されたというよりも、多分に投機的な面での 人気ともいえますが....
アンティークウォッチに対する「投資ファンド」の方々の暗躍ぶりは経済誌にすら話題として上る程であり、「土地転がし」なら ぬ「時計転がし」が横行する昨 今です（とくにパテック・フィリップのグランドコンプリケーションが投資ファンドの連中には人気の模様ですね、 数年の塩漬けで、価格が数倍ならばファンドも手を出すわけです.....）
このデイトナのダイヤルのインデックスはトリチウムを使用した通称「T夜光仕様」、風防はアクリル製で、プッシュボタン及び スクリュウロックは 「溝あり」のタイプを使用、クロノグラフ秒針の 先端は二等辺三角形のタイプ。
DAYTONAの赤文字は大きめに見える、最近では通称「BIG DAYTONA」なんて「わざわざ区別」されて呼ばれていますね。
また、このデイトナのダイヤルの６時側には、 T SWISS T の表記の両隣に「何げに珍しい、レアなσ（シグマ）」 マークが 記載されています。
手巻きデイトナのケースサイズは、自動巻デイトナと比べると一回りほど小さいですが、私は「これが、ちょうどイイ、サイズ」 と思います。
P.S.
デイトナの文字盤の亜種ともいえるエキゾチックダイヤル、俳優のポールニューマンが愛用したことからポー ルニューマンダイヤルとも呼ばれますが、ポールニューマン自身が愛用したデイトナが、2017年にオークション で登場しましたが、1780万ドル（日本円で20億円を越える）落札価格をたたき出しましたね。
さすがに、パテック・フィリップの最高傑作と名高い懐中時計、「グレーブスウォッチ」を上回る価格 ではありませんが、腕時計というジャンルの値段としては、当面は、この価格を上回ることはないでしょうね。
中古のデイトナならば、質屋の片隅で埃をかぶって、２０万円で「余裕のお釣り」が来た時代が懐かしい（消費税なんてものも無 かったしね....）当時、 中学生だった私にとっては、このデイトナは「抜群にカッコイイ」 羨望の腕時計でした。
あれから、いく歳月。 生産終了後の手巻きのデイトナは、とんでもなく価格は暴騰してしまいましたが、ようやく手にすること が出来ました。
このデイトナ Ref.6263 は'74年製です。 タキメーターを搭載した、プラスチックのベゼルを搭載したモデルの最終生産型です。 自動巻化が図られて以降、プラスチッ クのベゼルはラインナップから 消えてしまいましたね、残念です。
デイトナのムーブメントは、手巻きのクロノグラフムーブメントにおいて、傑作として名高いバルジューのエボーシュをベースと したCal.727。 コラム（ピラー）ホイール式のクロノグラフです。
クロノグラフの操作性って、普段あまり気にとめませんが、いざ、コラムホイール式とカム式を比べると、その操作性は多分に主 観的ですが、やはりコラム式が スマートな感じがしますね。
カム式のプッシュボタンの操作は「ガツン」といった感じで微妙に荒削りで粗雑感を感じてしまいます。 でも、カム式は、はっ きりと「これから稼働します」 といった感じがして、決して、カム式が嫌いと言うわけではないのですが(笑)
デイトナのダイヤルは、ツートンカラーのシンプルながらもバランスの良いデザイン、そしてタキメータはダイヤル内ではなくベ ゼルへ配置、また Ref.6265等においては無垢の金属にタキメータを刻み込むというモダンなデザインも採用されています。
いずれも、現在においても十分に通じる秀逸なデザインであるということは、現行の他の時計のデザインにも類似点かあることか らもわかりますね。
もっとも デイトナの、その中身の良さも、秀逸なデザインも、生産されて いた当時は、あまり理解されず、「デイトナは、鳴かず飛ばずの不人気モデル」、まあ、普通の三針ではなくクロノグラフといっ た「特殊な時計」という事情も あるでしょう が...いざ生産が中止されると急に脚光を浴びてしまい価格は暴騰....もっとも、 現在の価格上昇は、デイトナの中身の良さや、秀でたデザインが「あらためて理解」されたというよりも、多分に投機的な面での 人気ともいえますが....
アンティークウォッチに対する「投資ファンド」の方々の暗躍ぶりは経済誌にすら話題として上る程であり、「土地転がし」なら ぬ「時計転がし」が横行する昨 今です（とくにパテック・フィリップのグランドコンプリケーションが投資ファンドの連中には人気の模様ですね、 数年の塩漬けで、価格が数倍ならばファンドも手を出すわけです.....）
このデイトナのダイヤルのインデックスはトリチウムを使用した通称「T夜光仕様」、風防はアクリル製で、プッシュボタン及び スクリュウロックは 「溝あり」のタイプを使用、クロノグラフ秒針の 先端は二等辺三角形のタイプ。
DAYTONAの赤文字は大きめに見える、最近では通称「BIG DAYTONA」なんて「わざわざ区別」されて呼ばれていますね。
また、このデイトナのダイヤルの６時側には、 T SWISS T の表記の両隣に「何げに珍しい、レアなσ（シグマ）」 マークが 記載されています。
手巻きデイトナのケースサイズは、自動巻デイトナと比べると一回りほど小さいですが、私は「これが、ちょうどイイ、サイズ」 と思います。
P.S.
デイトナの文字盤の亜種ともいえるエキゾチックダイヤル、俳優のポールニューマンが愛用したことからポー ルニューマンダイヤルとも呼ばれますが、ポールニューマン自身が愛用したデイトナが、2017年にオークション で登場しましたが、1780万ドル（日本円で20億円を越える）落札価格をたたき出しましたね。
さすがに、パテック・フィリップの最高傑作と名高い懐中時計、「グレーブスウォッチ」を上回る価格 ではありませんが、腕時計というジャンルの値段としては、当面は、この価格を上回ることはないでしょうね。
ロレックス ミルガウス
ROLEX MILGAUSS Ref.116400
ロレックスの耐磁時計、
ミルガウス Ref.116400 の黒文字盤です。
ロレックスの耐磁時計ミルガウスシリーズは、Ref.6541（Ref.6543）、Ref.1019と続き、現行ミルガウ スでは、三世代目となります。 Ref.1019がディスコンとなり、このままミルガウスのシリーズは、消えていくのかと思われましたが、2007年のバー ゼルにて驚きの復活を果たし 現在にいたります。
いまさらですが、私にとっては、ロレックスでは初めての、「現行品」の「新品」の購入です。
今の今までロレックスの購入といえば、 アンティーク・ディスコン品ばかりの購入でした が、普段 使いのブレゲ・トランスアトランティックがそろそろオーバーホー ルでもあり、以前からシンプル な、普段使いが一本欲しくて、ミルガウス復活から狙っていましたが、 このたび 購入しました（IWCのインジュニアへ走るか随分悩みました、インジュニアはモデルチェンジして随分ゴツい感じになりました ね、何か装甲車を彷彿と させますが、アレもかっこいいですね）。
強力な磁界にさらされるようなことはなくとも、かなり電磁波にさらされ続け、周囲にも磁界がたっぷりの職業柄（という、言い 訳）で、普段使いでの耐磁、 常々欲しいなとは思っていましたが、ようやくの入手。
コレクションの中の耐磁時計としては、ラコのレクランギュラーのア ンチマグネティック、 エニカのウルトラソニックに 続き３本目となりますが、ミ ルガウス以外はアンティークな ので、どうしても、毎日使う、普段使いとしては躊躇してしまいます。
ロレックスでは、初めての「現行品」「新品」の購入なので、アクリル風防で無いのも、T夜光で無いのも初体験。
「風防薄いなー」「夜光が明るいなー」と実感中。 裏蓋にブランド名やモデル名が入っていたり、風防と文字盤の間にブランド 名やシリアル番号が あったりと、とにかく 新鮮な体験だな〜
ブレスやフラッシュフィットは重厚な作りで、「おお、やたらと高級っぽいな〜」。 ミルガウスという大きい時計なせいもあり ますが、重いですね。 でも、 付けているのを 忘れさせる不思議なフィット感。
というか、ブレスに関しては、痒いところに手が届く細かな芸当を持ち感動ものです、標準でエクステンション機能（イージーリ ンク）が付いているのは ウレシイですね。 てかてか光りすぎなのは、使っているうちに、小傷で気にならなくなる からまあいいかと（ブレゲ、トランスアトランティックも、恥ずかしいほどに、てかてか光るブレスでしたが、今は、程よい傷加 減になっとります）
そういえば、ロレックスの６桁のリファレンスというのも初体験だし、プラスティックカードの保証書も初めて。 ロレックス６本目にして初体験尽くしです (w
このミルガウスのムーブメントは、Cal.3131。 自動巻のクロノメータです。
いまどきのロレックスのムーブメントの例にもれず、ハック機構つき（ハック無しになれると、ハックはうっとおしいですね）。
テンプを支えるブリッジは両腕タイプなので、これも初体験（まあ、見た目の違い以上に、人間の感覚で何か変化がわかるもので もありませんが、保守性が向上 しているらしいですね）
秒針は、初代ミルガウス Ref.6541 で採用されていた、稲妻針が復活。 今のミルガウスの外見的特長でもあります。 Ref.6541の稲妻針は、割と均等な幅 で、先端の三角が赤色を 採用していましたが、 Ref.116400では、先端に行くほど細くなっていき、色も全体がオレンジ色の秒針となっており、同じ稲妻でも若干デザ インが違いますね。
（稲妻復活だけでなく、ちょっとした時間計測に、回転ベゼルを多用する私としては、回転ベゼルの 復活もしてほしかったと思いつつも、それを想像すると、やっぱり、くどいデザイン.....スムースベゼルの方がストイック でイイですね）。
長短針は、ミルガウス専用というわけでもなさそうですね。 デイトジャストIIとかと同じかな？
黒文字盤は、秒針と同色の目立つオレンジのインデックスを配色しているのも特徴です。
ケースサイズの大きさに合わせて、リューズも大きいサイズになりました。
外見上はシンプルな三針モデルですが、ケースサイズは、かなり大きく感じます。でも、ミルガウスの場合は、このケースの大き さは伊達にデカイ訳で無く、 耐磁機能を持つ インナーケースとオイスターケースの２重構造によるものです。
ロレックスでは、耐磁ケースにかかわる特許を1954年には申請しており、その特徴は、インナーケースにありました。
インナーケースは、旧モデルである、Ref.1019では、裏蓋側にあるクロス状の板バネを使い、風防側にインナーケースを 圧着させて固定しているいる のが特徴（圧着といいましたが、インナーケース自体はアウターケースとは直接触れず、非耐磁製のリング状のパーツがかまして あり、 リングと板バネに挟まれて、インナーケースが、アウターケースの中で中に浮いているような感じで隙間を作ってあります。 旧ミルガウスRef.1019では、インナーケースの材質も さることながら、実はこのケース間の微妙な隙間も耐磁の機能を実現する上で重要だったそうです。
現行ミルガウスRef.116400では、この辺が様変わりしてまして、板バネは採用されておらず、インナーケースは、文字 盤側は小さなネジで蓋を締める ような構造になっていて、蓋はムーブメントにしっかりネジ止めされているようです。 裏蓋側は、ぱっと見で、オイスターケー スのような、 蓋の外周に溝が刻まれたいて、耐磁である証として"B"の文字が刻印されています（裏側のインナーケースの蓋は、オイスター ケースの蓋 を閉めるような感じで、蓋を閉めるのかな？ うぉー、なんか分解して見て〜 オイオイ）
そんな感じで、新旧で構造上の変化は若干ありますが、ミルガウスの耐磁の肝は、やはりインナーケースといえるでしょう。
と思いきや、最近知ったのですが、ミルガウスには、Ref.6543なる初期のモデルが極めて少数存在しているそうで、なん とインナーケースを 採用せずに、その代わり通常のオイスターケースとは異なる、非常に肉厚なアウターケースとしてる構造を有しています。
ミルガウスは、一般的に知られる中では、過去から今に至るまで、インナーケース採用が主流 を占める中では、Ref.6543は異端児的存在ですね（私は、Ref.6543は外観上のデザイン的な側面から、第一世代 のRef.6541の系統に 属させて、 ミルガウスを現行含めて３世代と表現していますが、Ref.6543を別モノとして捉えると、現行、Ref.116400は ミルガウスシリーズの４世代目 としてもいいかもしれませんね）。
それと、Ref.116400で忘れてならないのは、公式サイトにあるとおり、パラクロム・ひげぜんまいの存在ですよね。 ひげぜんまいは、特殊な鋼材を 使用しますので、自社で研究・開発をすすめて製造するメーカは珍しく、その珍しい中にロレックスも含まれます。 マニュファ クチュールを標榜する ロレックスらしいですね。
ちなみに、ミルガウスはロレックスの耐磁時計としては、数が少ないなりにシリーズとして量産されていたので、もっとも有名な 耐磁時計となりましたが、 ロレックスでは デイトナ登場以前のクロノグラフでも、耐磁機構が見ることができます。
あまりの数の少なさに、もはや、写真で見ることすら無いですが、'30年年代に製造された角形(スクエアー)のクロノグラフ Ref.3529 や、'50年代に製造されていたドルフィンハンドが特徴の２レジスターのクロノグラフ Ref.3843R 、同じくドルフィンハンドの３レジスターの Ref.6034 は、アンチマグネティック・耐磁仕様を謳っています。
また、中々お目にすることが無い、今となっては珍品・異端児とも言えるオイスタークォーツもアンチマグネティック仕様（ダイ ヤルには耐磁の記載が 無いですけど....）だそうです。
（オイスタークォーツがラインナップとして登場したの で、独自のケース、ムーブメントを採用しコストも高く少量生産だった、ミルガウス Ref.1019 は、その役割を、オイスタークォーツへバトンタッチして生産終了に至ったという話もありますね、Ref.1019は欲しかっ た時計でしたので、当時、生産 終了の報を聞いたときは、かなりガッカリで、その後あっという間に高値の花に....まさか復刻するとは思っていませんでし たので、ミルガウス復刻の報に は、感動しました）
そういえば、公式サイトのミルガウスのコンテンツには、Ref.1019時代の小冊子（表紙）に載っていたCERNの一コマが載っ ていますが、こんな強磁界な ところで ミルガウスは活躍していたのですね〜 あらためて、すごいな〜
ここでIT関連小ネタをひとつ。 「物理学の人」以外には馴染みの薄いCERNですが、実は、インターネット上で皆が日常 使っている WWW って、世界で最初に利用が始まったのは、CERNだったりします（最初のWWWサーバーは、伝説の迷機、NeXTcubeで した、そのOSは、現在の Mac OS X へと、その系譜が繋がっています）。
ミルガウスの小冊子といえば、Ref.1019時代の小冊子にも度々載っており、ミルガウスの紹介といえば「お約束」の様に 傍らに載っていた、 Weiss domainの図って、今のRef116400の小冊子には載っていないせいか、最近見ませんね（こんな図）。
しばらくブレゲに浮気しており、久しぶりのロレックスですが、精度も相変わらずのイイ仕事しているし、ミルガウス、私の腕に 収まる時間が、もっとも長くな るであろう時計と思われます。 日常、安心して使える腕時計ですね。
ロレックスの耐磁時計ミルガウスシリーズは、Ref.6541（Ref.6543）、Ref.1019と続き、現行ミルガウ スでは、三世代目となります。 Ref.1019がディスコンとなり、このままミルガウスのシリーズは、消えていくのかと思われましたが、2007年のバー ゼルにて驚きの復活を果たし 現在にいたります。
いまさらですが、私にとっては、ロレックスでは初めての、「現行品」の「新品」の購入です。
今の今までロレックスの購入といえば、 アンティーク・ディスコン品ばかりの購入でした が、普段 使いのブレゲ・トランスアトランティックがそろそろオーバーホー ルでもあり、以前からシンプル な、普段使いが一本欲しくて、ミルガウス復活から狙っていましたが、 このたび 購入しました（IWCのインジュニアへ走るか随分悩みました、インジュニアはモデルチェンジして随分ゴツい感じになりました ね、何か装甲車を彷彿と させますが、アレもかっこいいですね）。
強力な磁界にさらされるようなことはなくとも、かなり電磁波にさらされ続け、周囲にも磁界がたっぷりの職業柄（という、言い 訳）で、普段使いでの耐磁、 常々欲しいなとは思っていましたが、ようやくの入手。
コレクションの中の耐磁時計としては、ラコのレクランギュラーのア ンチマグネティック、 エニカのウルトラソニックに 続き３本目となりますが、ミ ルガウス以外はアンティークな ので、どうしても、毎日使う、普段使いとしては躊躇してしまいます。
ロレックスでは、初めての「現行品」「新品」の購入なので、アクリル風防で無いのも、T夜光で無いのも初体験。
「風防薄いなー」「夜光が明るいなー」と実感中。 裏蓋にブランド名やモデル名が入っていたり、風防と文字盤の間にブランド 名やシリアル番号が あったりと、とにかく 新鮮な体験だな〜
ブレスやフラッシュフィットは重厚な作りで、「おお、やたらと高級っぽいな〜」。 ミルガウスという大きい時計なせいもあり ますが、重いですね。 でも、 付けているのを 忘れさせる不思議なフィット感。
というか、ブレスに関しては、痒いところに手が届く細かな芸当を持ち感動ものです、標準でエクステンション機能（イージーリ ンク）が付いているのは ウレシイですね。 てかてか光りすぎなのは、使っているうちに、小傷で気にならなくなる からまあいいかと（ブレゲ、トランスアトランティックも、恥ずかしいほどに、てかてか光るブレスでしたが、今は、程よい傷加 減になっとります）
そういえば、ロレックスの６桁のリファレンスというのも初体験だし、プラスティックカードの保証書も初めて。 ロレックス６本目にして初体験尽くしです (w
このミルガウスのムーブメントは、Cal.3131。 自動巻のクロノメータです。
いまどきのロレックスのムーブメントの例にもれず、ハック機構つき（ハック無しになれると、ハックはうっとおしいですね）。
テンプを支えるブリッジは両腕タイプなので、これも初体験（まあ、見た目の違い以上に、人間の感覚で何か変化がわかるもので もありませんが、保守性が向上 しているらしいですね）
秒針は、初代ミルガウス Ref.6541 で採用されていた、稲妻針が復活。 今のミルガウスの外見的特長でもあります。 Ref.6541の稲妻針は、割と均等な幅 で、先端の三角が赤色を 採用していましたが、 Ref.116400では、先端に行くほど細くなっていき、色も全体がオレンジ色の秒針となっており、同じ稲妻でも若干デザ インが違いますね。
（稲妻復活だけでなく、ちょっとした時間計測に、回転ベゼルを多用する私としては、回転ベゼルの 復活もしてほしかったと思いつつも、それを想像すると、やっぱり、くどいデザイン.....スムースベゼルの方がストイック でイイですね）。
長短針は、ミルガウス専用というわけでもなさそうですね。 デイトジャストIIとかと同じかな？
黒文字盤は、秒針と同色の目立つオレンジのインデックスを配色しているのも特徴です。
ケースサイズの大きさに合わせて、リューズも大きいサイズになりました。
外見上はシンプルな三針モデルですが、ケースサイズは、かなり大きく感じます。でも、ミルガウスの場合は、このケースの大き さは伊達にデカイ訳で無く、 耐磁機能を持つ インナーケースとオイスターケースの２重構造によるものです。
ロレックスでは、耐磁ケースにかかわる特許を1954年には申請しており、その特徴は、インナーケースにありました。
インナーケースは、旧モデルである、Ref.1019では、裏蓋側にあるクロス状の板バネを使い、風防側にインナーケースを 圧着させて固定しているいる のが特徴（圧着といいましたが、インナーケース自体はアウターケースとは直接触れず、非耐磁製のリング状のパーツがかまして あり、 リングと板バネに挟まれて、インナーケースが、アウターケースの中で中に浮いているような感じで隙間を作ってあります。 旧ミルガウスRef.1019では、インナーケースの材質も さることながら、実はこのケース間の微妙な隙間も耐磁の機能を実現する上で重要だったそうです。
現行ミルガウスRef.116400では、この辺が様変わりしてまして、板バネは採用されておらず、インナーケースは、文字 盤側は小さなネジで蓋を締める ような構造になっていて、蓋はムーブメントにしっかりネジ止めされているようです。 裏蓋側は、ぱっと見で、オイスターケー スのような、 蓋の外周に溝が刻まれたいて、耐磁である証として"B"の文字が刻印されています（裏側のインナーケースの蓋は、オイスター ケースの蓋 を閉めるような感じで、蓋を閉めるのかな？ うぉー、なんか分解して見て〜 オイオイ）
そんな感じで、新旧で構造上の変化は若干ありますが、ミルガウスの耐磁の肝は、やはりインナーケースといえるでしょう。
と思いきや、最近知ったのですが、ミルガウスには、Ref.6543なる初期のモデルが極めて少数存在しているそうで、なん とインナーケースを 採用せずに、その代わり通常のオイスターケースとは異なる、非常に肉厚なアウターケースとしてる構造を有しています。
ミルガウスは、一般的に知られる中では、過去から今に至るまで、インナーケース採用が主流 を占める中では、Ref.6543は異端児的存在ですね（私は、Ref.6543は外観上のデザイン的な側面から、第一世代 のRef.6541の系統に 属させて、 ミルガウスを現行含めて３世代と表現していますが、Ref.6543を別モノとして捉えると、現行、Ref.116400は ミルガウスシリーズの４世代目 としてもいいかもしれませんね）。
それと、Ref.116400で忘れてならないのは、公式サイトにあるとおり、パラクロム・ひげぜんまいの存在ですよね。 ひげぜんまいは、特殊な鋼材を 使用しますので、自社で研究・開発をすすめて製造するメーカは珍しく、その珍しい中にロレックスも含まれます。 マニュファ クチュールを標榜する ロレックスらしいですね。
ちなみに、ミルガウスはロレックスの耐磁時計としては、数が少ないなりにシリーズとして量産されていたので、もっとも有名な 耐磁時計となりましたが、 ロレックスでは デイトナ登場以前のクロノグラフでも、耐磁機構が見ることができます。
あまりの数の少なさに、もはや、写真で見ることすら無いですが、'30年年代に製造された角形(スクエアー)のクロノグラフ Ref.3529 や、'50年代に製造されていたドルフィンハンドが特徴の２レジスターのクロノグラフ Ref.3843R 、同じくドルフィンハンドの３レジスターの Ref.6034 は、アンチマグネティック・耐磁仕様を謳っています。
また、中々お目にすることが無い、今となっては珍品・異端児とも言えるオイスタークォーツもアンチマグネティック仕様（ダイ ヤルには耐磁の記載が 無いですけど....）だそうです。
（オイスタークォーツがラインナップとして登場したの で、独自のケース、ムーブメントを採用しコストも高く少量生産だった、ミルガウス Ref.1019 は、その役割を、オイスタークォーツへバトンタッチして生産終了に至ったという話もありますね、Ref.1019は欲しかっ た時計でしたので、当時、生産 終了の報を聞いたときは、かなりガッカリで、その後あっという間に高値の花に....まさか復刻するとは思っていませんでし たので、ミルガウス復刻の報に は、感動しました）
そういえば、公式サイトのミルガウスのコンテンツには、Ref.1019時代の小冊子（表紙）に載っていたCERNの一コマが載っ ていますが、こんな強磁界な ところで ミルガウスは活躍していたのですね〜 あらためて、すごいな〜
ここでIT関連小ネタをひとつ。 「物理学の人」以外には馴染みの薄いCERNですが、実は、インターネット上で皆が日常 使っている WWW って、世界で最初に利用が始まったのは、CERNだったりします（最初のWWWサーバーは、伝説の迷機、NeXTcubeで した、そのOSは、現在の Mac OS X へと、その系譜が繋がっています）。
ミルガウスの小冊子といえば、Ref.1019時代の小冊子にも度々載っており、ミルガウスの紹介といえば「お約束」の様に 傍らに載っていた、 Weiss domainの図って、今のRef116400の小冊子には載っていないせいか、最近見ませんね（こんな図）。
しばらくブレゲに浮気しており、久しぶりのロレックスですが、精度も相変わらずのイイ仕事しているし、ミルガウス、私の腕に 収まる時間が、もっとも長くな るであろう時計と思われます。 日常、安心して使える腕時計ですね。