腕時計 3大ブランド!?

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 時計の世界、腕時計業界における、腕時計の3大ブランド・3大メーカー と呼ばれ、仕上げの美しさ・技工の妙、歴史と伝統を兼ね備え、複雑時計に代表される高度な技を誇り、 世界的にも常に高い評価をされている代表的な時計メーカーは、

パテック・フィリップ

バセロン・コンスタンチンバシュロン・コンスタンタン

オーデマ・ピゲ

 と、よく言われ、その格の違いから、他の高級と言われる時計メーカー・ブランドとも一線を引かれ、別格扱いで 雑誌等では雲上メーカーなどといった表現をされることもよくありますし、私も、「なるほど」とも 思ってしまいますが、これってなかなか簡単に言い切ること出来ないのですよね....

 多くの時計好きな人が認める一般論としては、

パテック・フィリップの作品が、頂点を極めている




 ということに、おおむね異存は少ない!? と思うのですが、腕時計の世界三大ブランド・三大メーカーと言った場合には、 人により評価がいろいろと分かれて、

パテック・フィリップ
バセロン・コンスタンチン
ブレゲ

 と、オーデマ・ピゲの代わりに、「時計の歴史を二世紀早めた」と言われる名門ブレゲを 持ち上げる方もいますし、「パテック・フィリップとオーデマ・ピゲ以外は認めない」と宣う方もいる一方で、「パテック・フィリップと バセロン・コンスタンチンで二大ブランド」、といった感じで、 二大ブランド、双璧、両雄の腕時計メーカーの名前をとくに強調する人もいます....

 また、 「現代における時計界の二強」 と言う意味では、 パテック・フィリップと、華麗に復活を遂げたドイツの名門ランゲ&ゾーネを、 格別に高く評価される方もいます....

 それと、「’20〜’30年代のIWCは、パテック・フィリップをも越えるものもある」と 老舗の時計屋さんに言わしめる程に、アンティークのIWCは手の込んだ仕事をしていますし、あのランゲ&ゾーネの復活にも物的・技術的支援等で一役買うほどでありますし、オルロジェコンプレ(万能時計職人)の養成にも貢献し、個人的には現行品 のダビィンチのような作品を目にすると、その技術力ならば、「世界の三大ブランドに入っていないの??」と思ったりもします。 実際、老舗の時計屋さんではIWCも含めて、世界の腕時計の四大ブランドのと称して、その一翼を担い、腕時計の世界の四天王として名を上げ連ねることも、 かつてはあったそうです。

 「腕時計の三大ブランド、三大メーカー」と言っているのにも関わらず、この時点で、 もう、三大の一言ではかたづけられませんね (^^;)

 三大ブランドでさえ収まりがつかないのに、これが 五大ブランド五大メーカーと、幅と視野を広げて言った場合は、 さらに名を連ねる時計メーカー・ブランドが増えてくることになり、あのパテック・フィリップへのムーブメント供給や、 腕時計そのもののOEM供給さえもしたことがあるジャガー・ルクルトや、現在においてもマニュファクチュールの雄である、 ジラール・ペルゴ、そして、かつてマリンクロノメータで名を馳せ、近年においては複雑天文系の制作や 特殊なトゥールビヨン機構を備えた「フリーク」の制作で注目される、ユリス・ナルダンを抜かすわけにはいきませんし、 東西冷戦の中で休眠していましたが、冷戦後の復活以降は怒濤の進撃をするドイツの名門、先に三大ブランドでも名が上がった ランゲ&ゾーネ、 そして、現存するメーカーとしては最古の部類にあり、休眠から復活後は高級複雑時計の分野へ進出して一気に名を馳せた ブランパン、 ドイツの名門ランゲ&ゾーネと祖を同じくして高級腕時計ブランドとして再出発をしたグラスヒュッテ・オリジナルそして、腕時計と言う分野の先駆者であり ジュエラー界の王であるカルティエ、等々の名をあげること が出来ますし、一般的な知名度と人気においては圧倒的な力を誇り(その意味では、3大メーカーとも!?)、歴史的には腕時計への着目と、 その機構において先駆的な取り組みをしたロレックスや、 今でも現役のスペースウォッチで著名な安定感抜群のオメガも抜かす訳にはいきませんよね。 五大ブランドと言っているのに、 この時点で、すでに五つでは収まりませんね(笑)

 ココで上げ連ねたブランドの数だけで、その得意分野こそ違えど、十個以上の名門ブランド・メーカー名がサクッと出てきます、腕時計の十二神将?!、いや本当に上げ連ね出しとキリが無い....時計業界のディープな世界、その深淵に触れる話題?!

 評価の対象・基準を、過去の アンティーク・ヴィンテージ品に限るか、現行品も含めるか、 また、「片時も休むことなく作品を作り続けて経営が継続されてきたメーカー」に対して、長年にわたる休眠から復刻したメーカーはどのように 捉えるか(口の悪い人は、復刻メーカーは「ゾンビ」と呼びますよね)、あるいは、機械式時計の復興により、近年において、中堅どころから、 高級複雑時計や、グランドコンプリケーションの分野へ参入した「後発組」の位置づけを どのように解釈するか等で、評価・考え方が大きく変わってきたりもしますよね。  また、人気や知名度・話題性もあながち無視することも出来ないファクターとも思えます。 やっぱり簡単に「三大ブランド・三大メーカー」とか言いきれるモノではありませんね.... とは言っても、今も昔も、パテック・フィリップが自他共に認めるNo1 なのは揺るぎ無いような感じでしょうか。

 ここで名前を挙げなかったメーカー・ブランドも 含め、(いや、正直、挙げきれませんよね....) それぞれに、歴史や個性と良さがあり、そこから「色々な解釈」もでてきますし、歴史が浅くて、価格も割と廉価ながらも真摯で実直な物作りでマニアには高い評価を得ているところもあります(例えば、新興メーカですとノモスとかマニアから高い評価ですね、「貧者のパテック・フィリップ」なんて言われ様は、決して悪口だけではない意味があります)、これに歴史も加味すれば、かつてのミネルバも廉価ながら、 個性的な独自の技術と実直さでは、マニアからは高い評価がありました。 それと、現在において忘れてならないのが、巨大資本・メーカーとは一線を引く、 現在の名工たち「 独立時計師」達、彼らの存在も忘れてはいけないですし、やはり、なかなか「何をもってして、3大とするか?」、一概に答えの出せない複雑 さがあります....機械式時計とは、すごく奥が深い世界です。機械式時計は、良く小宇宙に準えられますが、まさに、その深淵を垣間見ることは能わない、 ディープな世界。
 まあ、そんなわけで、私のコレクションも知名度や評価の高い低い、時計メーカー・ブランドへ拘ることもなく雑多に増えていく傾向にあるわけで....何かもう、 コレクションの方向性とか無いし....

 でも、そんなにあまり堅苦しく難しいこと 考えずに、結局のところは、自分が好きなブランドが一番!!  ってことで、実際に腕時計を使うときには 相応に「TPOに合わせて」って当たり前のことを言ってしまうことになるのかな (^^;)


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