時計の本 【時計の書籍・洋書・参考図書など】

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パテック フィリップ 腕時計 書籍

PATEK PHILIPPE の腕時計 本・洋書 

パテック・フィリップ は、1839年にパテック・チャペックとして創業、1851年にパテック・フリップと社名変更して 現在に至る、時計の名門メーカーです。 (パテック・フィリップについては、ここで私が、あえて、蘊蓄を述べる必要すらない名門中の名門ですね)

この本は、世界的なパテック・フィリップのコレクターである マーティン・フーバー氏と、パテック・フィリップ私設博物館館長でもあったパテック・フィリップ社の重鎮アラン・バンベリー氏による共著。 

これを見ずして、パテック・フィリップの腕時計は語れないと 言える程に資料性の高い本です。
アンティークウォッチ等、パテック・フィリップを扱っている、お店には「ほぼ確実に置いてある」バイブルです。


この本、洋書ですから、英・仏・独・伊各国語での解説が入っていますが、 仏・独・伊語は??だし、英語は微妙だし....でも、各モデル・ムーブメントのスペックを見る程度なら、何語でも不自由はしませんね。 
この版の前では日本語解説版も出ていたのですが....日本語は、やっぱり需要が無い?

言葉の壁はともかく、絵・写真を見ているだけでも圧巻です。

情報量も豊富で立派な仕上げの本なので、お値段も「それなり」でした。  ちょっとビビッてしまいました。
というか、この本に限らず腕時計の専門書で、美術作品でいうところのレジュメみたいな作品集(図鑑)といった類の書籍 は、基本的には、かなりの高額であり、お財布には厳しいですね.....

P.S.
時計関連の雑誌・ムックといえば、「世界の腕時計」 といった老舗や、「時計Begin」「IWW」等々ありまして、最近はさらに種類が増えていく傾向に あり、また春のバーゼルフェア/SIHH後には、普通の雑誌までも「今年の新作」特集が組まれたり ますが、本は時計と比べると、どうしても嵩張るので、時計関連書籍・雑誌の収納には苦慮しています....ムックはともかく雑誌の類は「涙を呑んで」たま には処分しないと....寝る場所が無くなってしまいます(笑)

P.S.2
2014年は、パテック・フィリップ社の創業175周年、日本・スイスの国交樹立150周年を記念して、1月にパテック・フィリップ展が、神宮外苑で開催されました。
パテック・フィリップの誇る歴史的な傑作タイムピース、普段は、パテック・フリップ博物館に直接出向くか、書籍・写真でしか見れない貴重な時計の数々の実 物を一同に拝見できるという、大変貴重な体験が出来ました。
 
パテック・フィリップ展の案内チラシの表紙を飾るのは、1851年 のロンドン万博の折に、ヴィクトリア女王に献上され、その後のパテック・フィリップ社の躍進のきっかけとなった 歴史的な懐中時計です。
他に、各国の王侯貴族の愛用した時計や、音楽家のワグナーやチャイコフスキー、物理学者・科学者のマリー・キュリー(キュリー夫人)、 文豪トルストイといった著名人へ寄贈、愛用された時計など、懐中時計を中心として実に80点に及ぶ展示です。
また、ガラス工芸家として知られるルネ・ラリックの装飾を施したコラボ作品や、紙に計時記録を残せるクロノグラフや、マリンクロノメーターなど、 あまり世に知られていない珍しい作品も展示されていました。

ロレックス 時計 本 エバンス

ROLEX の時計 本 

かつて、ロレックスの専門店であった「エバンス」の編集による、ロレックスの 時計本。
エバンスが、自社にて、かつて取扱した商品のラインナップを中心に記載されているそうです。 取扱商品の写真を撮影して、記録を残すといったような販売・ 管理をしっかりとしているからこそ出来た本といえますね。

この本は、アンティークから最近の品 まで、なかなか目にすることのない希少モデル、ティファニーWネームに到るまで700点以上に及ぶロレックスの時計が 一同に網羅されてます。 
資料として読むより、「眺めて楽しむ」ロレックスづくしの一冊です。

なかでも、なかなか目にすることのない、「ロレックスの 正規品」 の宝飾系モデル(よくある、宝石を後乗せではない)の種類の多さには目を見張るものがあります(宝飾モデルのギラギラ・ギトギト感、 好みの問題は別として、その絢爛さは一見の価値アリです。 とくに正規品は)

ロレックス 本 アンティコルム オズワルド・パトリィツィ

ROLEX の時計 本・洋書 

時計専門のオークションハウスアンティコルム社のオズワルド・パトリィツィ氏の編集による、ロレックスの時計本。 この本も洋書で、英・伊語併記。

この本は、原寸大とそれ以上のサイズの写真・イラストが併記されるなど、 眺めるだけでも充実のボリュームですが、世界的オークションハウスの編集とあって、 時計個々のデータも豊富で、資料性の高い本です。

この本も、ちょっとビビッてしまうような、お値段の本ですがロレックス 好きには納得の一冊です。

 

パテック フィリップ 懐中時計 書籍

PATEK PHILIPPE の懐中時計 本・洋書 

こちらの本は、腕時計本の姉妹編。 懐中時計 編です。 

歴代に渡る、パテック・フィリップの懐中時計が掲載されて います。

中でも、'99年のサザビーズ オークションにおいて、当時の日本円で11億3千万円という、時計としては史上最高値をつけた、ニューヨークの銀行家のヘンリー・グレーブスJrがティファニーに発注して制作された複雑時計「グレーブス・ウォッチ」は圧巻です(2014年のサザビーズのオークションでは、その時の日本円換算で約28億円という破格の値段になりました)。
なによりも驚かされるのは、複雑時計「グレーブス・ウォッチ」は、コンピュータ(CAD/CAM)や産業用ロボットのない時代において、すべて職人達の 「人の手作業」によって、これだけ複雑な時計が設計され、作り出されたことです。まさに驚異の手仕事です。

表紙は、これもパテック・フィリップの最高傑作の一つであり、 創業150周年を 記念して制作された複雑時計、 「Cal.89」に飾られています。


パテック フィリップ コンプリケーション 本

PATEK PHILIPPE のコンプリケーション 本・洋書 

こちらは、パテック・フィリップの誇るクロノグラフを中心とした コンプリケーションウォッチやワールドタイムの解説本・写真集です。

この本は、1ページ分をまるまる使った正面からの非常に大きな写真、さらに ダイヤルの拡大写真、そしてムーブメントや裏蓋の写真、各時計固有のシリアルNoやムーブメントNoも掲載されています。 この本もたいへん資料性の 高い仕上げの本ですが、 何よりも大きな写真で見て楽しめます。

'02年4月のアンティコルムのオークションにおいて、腕時計 での史上最高落札価格(当時の日本円で4億8千万)を記録したプラチナケースのルイ・コルティエ考案の方式による ワールドタイム も掲載されています。

これだけ、大きな写真で時計やムーブメントを見る機会などは パテック・フィリップに限らず、なかなかありません。 編集者の気合いと心意気を感じる一冊です。

 

パテック フィリップ スターキャリバー2000

PATEK PHILIPPE のStar Caliber 2000 本・洋書 

こちらは、発表時に話題を一身に集めたパテック・フィリップの 誇る「スターキャリバー2000」の本です。

内外装の写真と解説が掲載されています。
クロノグラフなどではよく「2階建て」といった構造が見受けられますが、スターキャリバー2000では、なんと「4階建て」。
カテゴリー的には懐中時計ですが、径が160mmでは「とても懐には収まらない」というサイズかと(笑)

DVDが付録でついていて、なんと!稼働している状態を拝むことができます ♪♪
さらに、10 Days (10日巻き)の映像やCM映像もおまけでついてます。








ブレゲ本

BREGUET の時計 本・洋書 

ブレゲは、時計の歴史を 2世紀早めたと 評される、天才時計師 「アブラアン・ルイ・ブレゲ」が創業したメーカーです。

1747年に生まれた アブラアン・ルイ・ブレゲは、 ちょうどフランス革命の時代に活躍し、後にフランスの「王国海軍時計師」の称号を賜っています。 その作品は、マリー・アントワネットを初めとした フランスの王侯貴族のみならず、各国の王国貴族に気に入られ、今日、多くの作品が美術館・博物館に残されています。

また、今日に残る、機械式の時計 に採用されて いる機構や、時計の装飾、・意匠・デザインには、ブレゲの手によるモノが多数残されています。 身近なところでは、針の先端の方に円形の小さな輪っか の装飾が付いているいる「ブレゲ針」(左の懐中時計の5時位置を指している短針のデザイン)は、クラシカルなデザインの時計では定番だったりしますね。

こちらの本は、アブラアンの創業 1775年から始まり、途中、ブレゲ家から時計事業を引き継いだブラウン家の時代、そして、クォーツショック後のショーメによる復活、現代にいたるまでの ブレゲの歴史と作品を紹介しています。
著者は、歴史学者であり創業者より数えて7代目にあたるエマニュエル・ブレゲ氏。
エルミタージュ美術館など、欧州各国の博物館・美術館に収蔵されており世界的に珍重されている初代・2代目ブレゲの作品を中心として、ブラウン家へ経営が 引き継がれた約100年にわたる時代の一連の作品、そして、 一時的な休眠をへて、1970年代のショーメによる復活以降の現代にいたるまでの作品を一同に拝見することができる納得の一冊です。
初版は1997年に出版されまして、これは2003年の改訂第2版となりますす。

そう言えば、 マリー・アントワネットが発注し、ブレゲの最高傑作と言われる懐中時計、No.160、通称「マリー・アントワネット」は、美術館から盗難されて長いこと行方不明でしたが、 2007年11月に発見されたという 報道 がありましたね。

P.S.
資料性の高い立派な装丁の時計本は、この本に限らず海外での出版が圧倒的で、多くの場合は日本語への翻訳がなされることがありませんが、この本は日本語の 併記もされており貴重な一冊かと。
しかし、この手の本を多く扱う国内の商社でも日本語訳の在庫が無かったので、知人に探してしただいて、海外で発見、ようやく手にすることが出来ました。  多謝。
それにしても、日本語への翻訳って、そんなに需要がないのですかね?


ロレックス スポーツウォッチ 本・洋書

ROLEX の時計 本・洋書 Vintage Sports Models 

アンティークのスポーツモデルに 特化したロレックスの本です。

コチラの本は、コレクターの マーチン氏とディーラーのニック氏による共著です。
ビックリするぐらい綺麗なアンティークロレックスが掲載されています。

同一のモデルでも マイナーチェンジされ僅かな差のあるモノも掲載されており、側面図、サイズ等も掲載されており資料として有用かと。
また、化粧箱、外箱、カタログ、小冊子、販促様カタログ等のコレクションも掲載されています。





バセロン コンスタンチン アンティコルム 本

VACHERON CONSTANTIN の時計 本・洋書 

時計専門のオークションハウス・ アンティコルム社の編纂による、 バセロン・コンスタンチン (バシュロン・コンスタンタン)の時計本。 

バセロン・コンスタンチンは 2005年で創業から実に250年を数える名門メーカーでして、休眠することなく「永続して作品を作り続けて来た」という点においては最古参の部類に入る メーカーと言えます。  この本は250年を記念したオークションの目録として編纂がされました。

創業1755年〜2005年まで の歴代の名品を見ることができます。
バセロン・コンスタンチンは、同じく名門で高い評価をされるパテック・フィリップと比べると、どうしてもその陰に隠れてしまいがちな感があり、とくに アンティークの作品は現物・写真とも に、まとめて目にする機会が中々ありません、そういう意味においては非常に有用な本かと思われます。 また、リファレンスと、そのキャリバー等の情報も、 大きな写真と合わせて掲載されておりますので、資料性が高い本です。

パテック・フィリップの陰に隠れ ているなんて、ほざいてしまいましたが、そのお陰?もありアンティークでは高いクオリティーの作品が、「パテック・フィリップと比べると比較的お手頃」だったりしており、妙に浮ついた 人気 がでてきて 「価格が煽られて、妙にプレミア」よりは、「真の バセロン・コンスタンチン」 ファンにとっては「ある意味」うれしい状況ではないかとも (^^;)

最近は、 バシュロン・コンスタンタンと 日本語表記するように販売サイドから推奨されたりもして、以前よりバセロン・コンスタンチンと発音しても、欧米では通じないと言われて いますのでバシュロン・コンスタンタンが正当かとも思いますが、いまさら困りますよね(笑)、そういえば、カルチェローレックスと子供のころには読んでいましたが、いつの間にか カルティエロレックス(笑)と。 ゼニスは昔、ゼニットと 呼ばれていたりして.... 外国語の日本語読みは難しいですね。


ランゲ&ゾーネ 本

A.LANGE & SOHNE の時計 本・洋書 

ドイツの名門 ランゲ&ゾーネ の時計本です。 独語オンリーです 、困った....せめて英語で....(^^;) 

創業者である、 フェルディナント・A・ランゲは、ザクセン王国の宮廷時計職人であるヨハン・C・F・ガトカスに師事し、後の 1845年にグラスヒュッテにランゲ&ゾーネを起こし、1898年にはドイツ皇帝の御用を務めるまでに発展しました。
また、アドルフ・ランゲは会社設立とともに、創業の地であるグラスヒュッテの街の振興にも尽力して、後に町長も務めて います。  郷土を愛した立役者であることが伺いしれますね。

この本では、ランゲの出発点であ る、 ガトカスの工房の手による掛け時計や 置き時計といった作品、ドイツ・ドレスデンにあるオペラハウス( ゼンパーオーパー) のデジタル時計、ランゲが最盛期を迎えた時期の数々の懐中時計や船舶用のマリン・クロノメータ、 そして、第二次世界大戦中のドイツ空軍のBウォッチを掲載。 
第二次世界大戦後に 東ドイツ ・共産主義独裁政権に会社を国営化(つまりは強奪)された事に伴う休眠・空白期間をへてから、東西冷戦崩壊後、1989年にドイツの財閥、 マンネスマン配下の時計事業グループであるLMH、なかでもIWCか らの技術的な支援を受けて、ウォルター・ランゲ氏 による会社復活以降に新たに制作された、現行ラインナップの腕時計が掲載されています。

古い作品を見ますと、 ランゲ&ゾーネという会社は保守的だったのか、腕時計がボチボチ台頭してきた時期においても、腕時計をあまり作っていなかったようで、この本の中でも アンティークの腕時計はまったくといってイイほど見受けられません。

元々、大量生産をするような メーカーではありませんでしたし、そもそも数が少ないので、現存するものも極端に少なく、それすらも時と共に散逸していると いう事もあるのでしょうけれど、なによりも、工場は戦争で破壊され、ようやくと迎えた戦後は、共産主義独裁政権に会社を強奪されて活動できな かった、 この時期に数々の貴重な資料とともに作品も失われているのではないかと推察します....(以前、お店で長方形のアンティークのランゲの腕時計を見かけた ことがありましたが、 この本には残念ながら同じモノは掲載されていません でした...腕時計に限らず、そもそもランゲ&ゾーネのアンティークの時計は滅多に見かけることがありませんね)

名門と呼ばれるメーカーの多く がスイスにあり、 長い間、休むことなく事業を継承して、まさに「継続は力なり」という中では、ランゲ&ゾーネは戦争と政治体制により、とてつもなく大きなダメージと ペナルティを受けてしまったといえるでしょう。
そんな、何もかも失ってしまった中、東ドイツから西側へ命をかけて亡命をして、遂にはランゲ&ゾーネの復興を成し遂げたウォルター・ランゲ氏は、 「第二の創業者」であり、中興の祖といえるのではないでしょうか。

現行品を除くと、腕時計が作品と してほとんど掲載されていないのは、腕時計好きとしては少し残念ですが、数々の傑作懐中時計は圧巻です、アンティークの懐中時計に興味のある方や現行品の 腕時計に 興味のある方にはオススメの本です。


ロレックス本・クロノグラフ・七宝焼

ROLEX の時計 本・洋書 

100 SUPERLATIVE ROLEX WATCHES 

希少なアンティークのロレックス から100本を厳選して紹介している本です。 
ロレックスのコレクターとして知られる、John Goldberger氏のコレクションが掲載されているそうです。

コチラの本は、市場では滅多に見かけることの無い、 デイトナ登場以前のロレックスのクロノグラフや、七宝焼きダイヤルのオイスターパーペチュアル、トリプルカレンダーなどが掲載されています。

これらは、もはや、サザビーズや アンティコルムのオークションでさえも早々目にすることが少ない希少なモデルですが、大きな写真で掲載されており、ダイヤルのみならず、 ムーブメントや裏蓋の内側も拝むことができ、眼福にあずかれたりします。

また、アンティークのみならず、 スポーツモデルの歴代希少モデルも大きな写真で拝見できます。

面白いのは、パンナム航空の ロゴが裏蓋に彫り込まれている、白文字盤のGMTマスター(おまけにミニ針、ヒラメリューズガード)です。


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